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刑事物語4 くろしおの詩(1985年) 映画予告編付き

シリーズ第4作となる『刑事物語4 くろしおの詩』は、

武田鉄矢演じる“ハンガーヌンチャク刑事”片山元の活躍を描いた人気シリーズの中でも、

異色の展開と個性的なキャストが魅力の一本です。

舞台は土佐・高知。片山刑事が今度はなんとヤクザの盃を受けるという予測不能な展開!

笑いあり、人情あり、社会風刺ありの本作を、今回はじっくりレビューしていきます。

主なスタッフとキャスト

    監督:渡邊祐介

    『極道の妻たち』や『刑事物語』シリーズでもおなじみ。

    人情味あふれる演出と、軽妙なテンポ感で本作をまとめあげています。

    主なキャスト

    武田鉄矢(片山元)

    本シリーズの主人公。ドジで熱血、だけど憎めない刑事像を本作でも健在の演技で魅せます。

    あいはら友子(桃子)

    妊婦の桃子役。ひたむきに生きる女性像を演じ、片山との心の交流が作品に

    優しさを加えています。

    大友柳太朗

    山梨組の親分。威厳と包容力を併せ持った存在感が物語を引き締めます。

    植木等、三波春夫、石橋蓮司、三浦浩一

    豪華なベテラン陣が脇を固め、コメディからシリアスまで多彩な演技を披露。

    ストーリー概要

      物語は、列車で護送中だった犯人に逃げられるという痛恨のミスから始まります。

      その責任を取る形で、片山元は高知中央署を免職されてしまいます。

      途方に暮れる中、署長の紹介で職業安定所へ行くと、紹介されたのはキャバレーでの仕事。

      気乗りしないまま働き始めた片山ですが、実はこれが署長が仕掛けた

      おとり捜査の一環だったのです。

      キャバレーを舞台に、裏社会と警察の攻防が始まります。

      やがて片山は、偶然の流れから地元のヤクザ・山梨組の親分に気に入られ、

      盃を交わす羽目に。

      刑事としての立場も曖昧な中、片山は事件の核心へと迫っていきます。

      果たして正義はどこにあるのか、そして片山は再び刑事としての信念を

      取り戻せるのか——。

      映画の見どころ

        まさかのヤクザとの絆!?

        今作最大の見どころは、なんといっても片山がヤクザの親分と盃を交わしてしまう

        という驚きの展開。

        シリーズを追ってきたファンにとっても、「えっ、そんな展開あり!?」と

        唸るようなストーリーです。

        ただし、単なるギャグでは終わらず、片山と親分との間に芽生える奇妙な友情が、

        物語に厚みを与えています。武田鉄矢と大友柳太朗の異色コンビネーションにも注目です。

        土佐・高知のローカル色満載

        高知の自然、街並み、人々の暮らしが丁寧に描かれており、作品に温かみを与えています。

        キャバレーの妖しげな雰囲気と、土佐弁のやり取りが絶妙にマッチし、

        映画全体に独特の空気感を演出しています。

        また、地域に根ざした社会構造や裏社会とのつながりも描かれており、

        単なる刑事コメディにとどまらない深さがあります。

        武田鉄矢の“振れ幅”ある演技

        ハンガーヌンチャクを手にしたアクションから、情に訴える説得シーン、

        そしておとぼけギャグまで。

        武田鉄矢の演技の幅がこれでもかと発揮されています。

        ドジだけど本気の時は頼りになる、そんな片山元のキャラが本作でも光ります。

        豪華キャストの掛け合い

        植木等と三波春夫のベテラン勢が醸し出す重厚感と、石橋蓮司のクセのある演技が

        加わることで、どのシーンにも緊張感と面白さが漂います。

        特にキャバレーでの会話劇や、親分との静かなやりとりは、演技合戦とも言える見応え。

        正義と信念の再確認

        「警察の役目とは何か?」「本当の悪とは誰か?」といった社会的な問いかけも

        内包されており、コメディの中にシリアスなテーマがしっかり存在しています。

        片山が再び刑事として立ち上がるラストには、熱いものが込み上げてきます。

        映画の個人的な感想

          『刑事物語4 くろしおの詩』は、コメディ要素が強い一方で、シリーズ中でも特に

          “社会の裏側”に踏み込んだ作品だと感じました。

          片山の立場が刑事から民間人、そしてヤクザ(!?)へと次々に変化していく様は、

          まさにジェットコースター。

          しかしその中でも片山らしさは失われず、誰よりも“困っている人の味方”であろうとする

          姿勢には胸を打たれます。

          また、土佐という土地の魅力が全体を優しく包み込み、

          どこかほっとする作品にも仕上がっていました。

          武田鉄矢の持ち味が存分に活きた、異色ながらも秀逸な一本だと思います。

          まとめ

            『刑事物語4 くろしおの詩』は、シリーズの中でも特に“異色”といえる作品ながら、

            人情・笑い・社会性が見事に融合した傑作です。

            高知の風土を活かした舞台設定と、キャバレーという非日常空間、

            そしてヤクザとの奇妙な縁が、これまでにないドラマを生み出しています。

            刑事ドラマ好きにも、昭和映画ファンにも、そして武田鉄矢の人情味あふれる演技が

            好きな人にも、ぜひ一度観てほしい一作。

            予告編とあわせて、本作の魅力を味わってみてください!

            ▼ 『刑事物語4 くろしおの詩(1985年) 』の予告編はこちら!

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