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刑事物語2 りんごの詩(1983年)レビュー 映画予告編付き

武田鉄矢が演じる“ハンガーヌンチャク刑事”こと片山元が帰ってきた!

1983年に公開された『刑事物語2 りんごの詩』は、前作の感動を引き継ぎながら、

舞台を青森県弘前市に移し、新たな人間ドラマとユーモア、そして社会性を絡めた秀作です。

本記事では、その魅力をじっくりご紹介します。

主なスタッフとキャスト

    監督:杉村六郎

    『おしん』『北の国から』などで知られる名演出家が監督を担当。

    地方の風景と人間模様を丁寧に描き出します。

    主なキャスト

    武田鉄矢(片山元)

    熱血でちょっと不器用な刑事・片山。

    前作に引き続き、その独特のキャラクターで観客の心を掴みます。

    酒井和歌子(青木和代)

    地元のリンゴ農家に従事する女性。片山との心の通い合いが、物語の温かさを引き立てます。

    玉野叔史(子ども・和代の息子)

    純粋な子どもの視点が、片山に新たな気づきを与えていきます。

    未來貴子、金子信雄、松村達雄、倍賞千恵子

    名優たちが脇を固め、作品に深みと味わいを加えています。

    ストーリー概要

      弘前中央署に勤務する片山元刑事は、少し抜けたところもあるが、心優しい人物。

      ある日、札幌から2人の刑事が訪れ、2年前に発生した現金輸送車襲撃事件について、

      新たな手がかりが見つかったと語る。それは現場に残されていたリンゴの種。

      その品種を突き止めるため、片山は青木和代の働くリンゴ試験場を訪ねるが、

      分析は不可能と判明。肩を落とす2人の刑事に対し、片山は地元の喫茶店に誘い、

      徐々に物語は人と人の心の交流へと移っていく。

      リンゴの町・弘前を舞台に、片山は和代と息子との交流を通じて、

      刑事として、人間としての優しさを再認識していく。

      一方で事件の捜査も進展を見せ、意外な真実が浮かび上がる。

      映画の見どころ

        青森・弘前の四季とリンゴ畑

        まず印象的なのは、東北の自然の美しさ。

        リンゴの花が咲き誇る畑、雪景色の街並み、地元の祭りなどが丁寧に描写され、

        地方都市の魅力が全編に溢れています。

        観光映画的な側面も持ち合わせており、映像美を楽しむだけでも価値のある一本です。

        ハンガーヌンチャク刑事、再び!

        片山刑事といえば ハンガーヌンチャク。

        この映画でもその見事なアクションは健在で、クライマックスには彼の“武器”が

        再び光を放ちます。

        アクション映画というよりは、人情ドラマの中にさりげなく組み込まれているため、

        違和感なく楽しめます。

        心の再生と人とのつながり

        片山がひとりの母親やその子どもと心を通わせる中で、自身も内面から変わっていく過程が

        丁寧に描かれます。

        「事件を追う」こと以上に、「人を理解する」ことに重点が置かれており、

        それがこの作品の最大の魅力です。刑事という職業の枠を超えて、

        ひとりの人間として相手に寄り添う片山の姿に、胸を打たれます。

        コメディとシリアスの融合

        本作も前作同様、ユーモラスなセリフやちょっとしたドジな行動が笑いを誘いつつ、

        事件の捜査では真剣な姿を見せるというバランス感覚が光ります。

        感情の振れ幅が心地よく、飽きさせません。

        映画の個人的な感想

          『刑事物語2 りんごの詩』は、「刑事もの」でありながら「ハートフル・ストーリー」

          として完成度の高い作品です。

          特に、片山と和代、そしてその息子とのやりとりが印象深く、家族のような絆が

          静かに育まれていく描写が素晴らしいです。

          武田鉄矢の演技は、笑いと涙を行き来する絶妙なもので、

          見る人の感情を優しく揺さぶります。

          酒井和歌子の落ち着いた演技も好印象で、物語にしっとりとした質感を与えてくれます。

          また、事件解決の過程も決して派手ではないものの、リアリティがあり、

          ラストにはしっかりとした感動があります。

          温かく、そして考えさせられる一作でした。

          まとめ

            『刑事物語2 りんごの詩』は、前作を観ていなくても楽しめる独立した物語として

            成立しつつ、シリーズの魅力をさらに深めた作品です。

            美しい自然、ハートフルな交流、そして人情あふれる刑事の活躍。

            昭和の名作として今なお色あせない温もりを持ち、多くの人に観てほしい一本です。

            ぜひ予告編をご覧いただき、心に残る「りんごの詩」の世界を味わってください!

            ▼ 『刑事物語2 りんごの詩(1983年) 』の予告編はこちら!

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