ショーン・コネリーが12年ぶりにジェームズ・ボンド役に復帰したことで
話題となった『007 ネバーセイネバーアゲイン』。
本作は1965年の『007 サンダーボール作戦』のリメイク作品でありながら、
公式シリーズではなく独立した作品として制作された異色の一本です。
この記事では、映画の見どころやキャスト、個人的な感想を交えながら
詳しくレビューしていきます。
Contents
映画基本情報
原題:Never Say Never Again
公開年:1983年
監督:アーヴィン・カーシュナー
脚本:ロレンツォ・センプル・ジュニア
音楽:ミシェル・ルグラン
主なスタッフとキャスト
アーヴィン・カーシュナー(監督)
『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』を手掛けた名監督。
キャラクターの心理描写に優れ、エンターテイメント性とドラマ性を
兼ね備えた作品を得意とする。
ロレンツォ・センプル・ジュニア(脚本)
テレビシリーズ『バットマン』や映画『キングコング(1976)』の脚本を担当した実績を持つ。
スリルとユーモアを融合させた脚本が特徴。
ミシェル・ルグラン(音楽)
フランスの作曲家であり、『シェルブールの雨傘』などで知られる。
007シリーズの従来の音楽とは異なり、ジャズやオーケストラの要素を融合させた独特のスコアを提供。
キャスト紹介
ショーン・コネリー(ジェームズ・ボンド)
初代ジェームズ・ボンドとして1960年代のシリーズを牽引。
本作では50代に入りながらも、変わらぬカリスマ性とダンディズムを見せつける。
クラウス・マリア・ブランダウアー(マキシミリアン・ラルゴ)
オーストリア出身の名優。
『ミー・アンド・ヒム』などの作品で知られ、冷酷かつ知的な悪役を演じることに定評がある。
マックス・フォン・シドー(ブロフェルド)
スウェーデンの名俳優で、『エクソシスト』や『第七の封印』などに出演。
重厚な演技と圧倒的な存在感でシリーズ屈指の悪役を演じる。
バーバラ・カレラ(ファティマ・ブラッシュ)
ニカラグア出身の女優で、妖艶かつ危険な悪女役が得意。
本作でもサディスティックな敵役として圧倒的なインパクトを残す。
キム・ベイシンガー(ドミノ・ペタッチ)
のちに『ナインハーフ』や『L.A.コンフィデンシャル』で名を馳せるハリウッド女優。
本作では純粋さと強さを兼ね備えたヒロインを演じる。
映画のあらすじ
冷戦時代、英国諜報機関MI6は、秘密組織スペクターによる核兵器奪取の危機に直面していた。
ジェームズ・ボンド(ショーン・コネリー)は、謎の大富豪マキシミリアン・ラルゴ
(クラウス・マリア・ブランダウアー)の陰謀を阻止するため、バハマやフランスへと向かう。
ボンドはラルゴの愛人ドミノ(キム・ベイシンガー)を味方につけ、壮絶な戦いの末、
世界を核の恐怖から救うことができるのか。
映画の見どころ
ショーン・コネリーのカムバック
1962年の『007 ドクター・ノオ』で初代ジェームズ・ボンドを演じたショーン・コネリーが、
本作で12年ぶりにボンド役に復帰。
50代に突入したコネリーですが、その存在感は衰え知らず。
円熟味を増した演技とアクションシーンはファン必見です。
正統シリーズとは異なる独立作品
本作は『007 サンダーボール作戦』のリメイクでありながら、EONプロダクションが
制作する公式シリーズとは一線を画す作品。
そのため、銃口を向ける伝統的なオープニングや「007のテーマ」などの要素がない点が特徴的です。
一方で、独自のアプローチが随所に見られ、新鮮な気持ちで楽しめます。
クラウス・マリア・ブランダウアーの名演
シリーズ屈指の悪役とも評されるラルゴを演じたクラウス・マリア・ブランダウアー。
冷酷でありながら知的なカリスマ性を持ち、ショーン・コネリー演じるボンドとの
心理戦は見応え抜群です。
魅力的なボンドガールたち
本作には二人の魅力的なボンドガールが登場。
キム・ベイシンガー演じるドミノは、強さと儚さを兼ね備えたヒロイン。
バーバラ・カレラ演じるファティマ・ブラッシュは、ボンド映画の中でも異彩を放つ
サディスティックな敵役として、強烈なインパクトを残します。
80年代ならではのアクションと映像美
水中戦やバイクチェイス、特殊兵器を駆使した戦闘など、迫力あるアクションシーンが満載。
特に、80年代特有の華やかな映像美と音楽の融合が、独特の雰囲気を作り上げています。
個人的な感想
ショーン・コネリーのカムバックには大きな期待がありましたが、実際に観てみると
彼のボンドは年齢を感じさせず、むしろ円熟味が増していて魅力的でした。
クラウス・マリア・ブランダウアーの演じるラルゴも、従来の悪役とは一味違い、
知的で不気味な存在感がありました。
EON製作ではないため007シリーズの定番要素がないのは残念ですが、
それでもボンド映画として十分に楽しめる作品でした。
まとめ
『007 ネバーセイネバーアゲイン』は、ショーン・コネリーのカムバックという
大きな話題性と、独立作品ならではのユニークなアプローチが光る作品です。
ぜひ、映画予告編とともにチェックしてみてください!
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