『イップ・マン 継承』のスピンオフとして制作された『イップ・マン外伝 マスターZ』。
本作は、詠春拳の達人チョン・ティンチ(マックス・チャン)を主人公に据え、
イップ・マンシリーズの世界観をさらに広げた作品となっています。
Contents
主なスタッフとキャスト
監督;ユエン・ウーピン
監督を務めるのは、香港アクション映画の巨匠ユエン・ウーピン。
『マトリックス』や『グランド・マスター』でもアクション監修を務めた
彼の演出により、本作のカンフーアクションは一級品です。
主なキャスト
マックス・チャン(チョン・ティンチ役)
『イップ・マン 継承』で登場した詠春拳の使い手。今作では主人公として活躍。
ミシェル・ヨー(クワン役)
香港映画界のレジェンド。冷静でカリスマ性あふれる女性キャラを好演。
デイヴ・バウティスタ(オーウェン・デビッドソン役)
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のドラックス役で有名な元プロレスラー。
強敵として登場。
リウ・イエン(ジュリア役)
美しいだけでなく、アクションもこなせる注目の女優。
トニー・ジャー(キット役)
『マッハ!』シリーズでおなじみのムエタイアクションスター。
短い登場ながら強烈な印象を残す。
映画の見どころ
圧巻のカンフーアクション
本作の最大の魅力は、マックス・チャンの流れるような詠春拳のアクション。
『イップ・マン 継承』でも彼の技のキレは注目されていましたが、
今作ではさらにパワーアップ。
ユエン・ウーピン監督の振り付けによる華麗な戦闘シーンは、武術ファン必見です。
さらに、ワイヤーアクションを巧みに組み合わせた演出も特徴的。
詠春拳の速さと正確さを強調しながら、映像美にもこだわった戦闘シーンが展開されます。
特に、狭い路地や建物内での戦いは、スピード感とダイナミックさを兼ね備えた
迫力満点のアクションに仕上がっています。
実力派キャストによる迫力の戦闘
ミシェル・ヨーのしなやかで威厳のあるアクション、
デイヴ・バウティスタの圧倒的なパワー、
トニー・ジャーの超人的な身体能力など、各キャストの持ち味を活かした
バトルが見どころです。
特に、マックス・チャン対デイヴ・バウティスタの戦いは、パワーと技巧の対比が鮮やか。
トニー・ジャーは登場シーンこそ短いものの、ムエタイの力強さと
スピードを活かした戦闘スタイルが際立っており、
アクション映画ファンにはたまらないシーンとなっています。
イップ・マンシリーズのスピンオフとしての魅力
『イップ・マン 継承』で敗北したチョン・ティンチが、
その後どのように生きていくのかを描いた本作。
単なるスピンオフにとどまらず、一人の武術家が過去の過ちを乗り越え、
新たな道を切り開いていく物語としても楽しめます。
ティンチは、過去の失敗から逃れるように静かな生活を送ろうとしますが、
運命に引き戻されるかのように戦いへと巻き込まれていきます。
彼の葛藤や信念の変化が丁寧に描かれており、
アクションだけでなくストーリー面でも見応えがあります。
80年代香港の雰囲気を再現した映像美
クラシカルな香港の街並みや、ネオン輝くナイトクラブなど、
ノスタルジックな映像美も見逃せません。
『イップ・マン』シリーズらしい、時代背景を活かした世界観がしっかりと作り込まれています。
特に、香港の夜景や活気あふれる街並みの描写が美しく、
まるで当時の香港にタイムスリップしたかのような感覚にさせてくれます。
衣装やセットデザインにもこだわりが感じられ、映画全体の雰囲気を盛り上げています。
映画の個人的な感想
本作のアクションは圧巻で、特にマックス・チャンの詠春拳の美しさが際立っています。
ユエン・ウーピン監督の演出も相まって、戦闘シーンはまるで武術の芸術を
鑑賞しているような感覚に陥ります。
さらに、ミシェル・ヨー、トニー・ジャー、デイヴ・バウティスタといった
実力派キャストが揃い、それぞれの持ち味を活かした戦いは見応え抜群です。
ストーリー面でも、失意の中から再び立ち上がるチョン・ティンチの姿が描かれており、
武術映画ならではの熱い展開が楽しめます。
彼の成長や家族愛、正義のために戦う姿勢には大いに共感できる要素が詰まっています。
また、映画のビジュアル面にも注目。
香港の美しい街並みや、アクションを際立たせるカメラワークが非常に洗練されており、
視覚的にも楽しめる作品です。
ただし、『イップ・マン』本編と比べると、エンタメ要素が強めの作風であり、
伝記映画のようなリアルさを求める人にはやや異なる印象を与えるかもしれません。
また、トニー・ジャーの登場シーンが短く、彼のアクションをもっと見たかった
というのが正直な感想です。
まとめ
『イップ・マン外伝 マスターZ』は、イップ・マンシリーズのファンだけでなく、
カンフー映画やアクション映画が好きな人にもおすすめできる作品です。
ユエン・ウーピン監督の手腕が光るアクション、マックス・チャンの詠春拳の美しさ、
豪華キャストによる迫力のバトルシーンと、見どころが満載。
イップ・マン本編とは少しテイストが違いますが、
エンタメ要素の強いカンフーアクション映画として楽しめます。
ぜひ予告編をチェックして、映画の世界観を体感してください!
▼ 『イップ・マン外伝 マスターZ(2018年)』の予告編はこちら!
▼ 映画を観るならこちら!

