2017年に公開された映画『アウトレイジ 最終章』は、北野武が監督・脚本・編集を
手掛けたバイオレンスアクション映画であり、「アウトレイジ」シリーズの第3作目にして
完結編です。
本作では、前作『アウトレイジ ビヨンド』で繰り広げられた関東の山王会と関西の花菱会の
抗争の後、大友（ビートたけし）が韓国へ渡り、日韓のフィクサーである張会長のもとで
活動しているところから物語が始まります。
シリーズ最終作となる本作では、これまでの登場人物たちの因縁が絡み合い、
壮絶な決着が描かれます。果たして、裏社会の覇権をめぐる争いの結末はどうなるのか。
今回は、そんな『アウトレイジ 最終章』の魅力を、映画の予告編とともに
深掘りしていきます。
Contents
主なスタッフとキャスト
スタッフ
監督・脚本・編集：北野武
バイオレンス映画の巨匠・北野武が手掛けるシリーズ完結作。
リアルな暴力描写と独特の演出が本作でも健在。
キャスト
ビートたけし（大友）
元大友組組長。花菱会との抗争後、韓国へ渡り、張会長のもとで活動していたが、
日本に戻り新たな抗争に巻き込まれる。
西田敏行（西野）
花菱会の若頭。組織の中枢にいながらも、内部抗争に巻き込まれる。
大森南朋（市川）
大友の弟分。大友とともに花菱会と戦う。
ピエール瀧（花田）
花菱会の幹部。韓国でトラブルを起こし、抗争の火種となる。
大杉漣（野村）
花菱会の新組長。組織のトップとして抗争を指揮する。
松重豊（繁田）
マル暴の刑事。裏社会を監視しながら、抗争の行方を見守る。
白竜（李）
張会長のボディーガード。彼の命を守る影の存在。
名高達男（白山）
山王会の古参幹部。組織内の権力争いに巻き込まれる。
光石研（五味）
山王会の古参幹部。内部抗争のキーパーソンとなる。
金田時男（張会長）
日韓を牛耳るフィクサー。裏社会の絶対的存在として君臨する。
池内博之（吉岡）
木村組の新組長。組織の指示を受け、暗躍する。
塩見三省（中田）
花菱会の若頭補佐。内部の権力争いに関与する。
岸部一徳（森島）
花菱会の古参幹部。組織の動向に影響を与える。
ストーリー
関東最大の暴力団・山王会と関西の花菱会の壮絶な抗争後、
大友（ビートたけし）は韓国へと渡り、日韓のフィクサー・張会長（金田時男）のもとで
活動していた。
そんな中、韓国出張中の花菱会幹部・花田（ピエール瀧）がトラブルを起こし、
張会長の手下を殺害する事件が発生。
これをきっかけに、日韓の裏社会に新たな緊張が走る。
一方、花菱会では内部抗争が激化し、西野（西田敏行）を中心とした派閥争いが
繰り広げられていた。
そんな中、大友は日本に戻り、新たな抗争の渦中へと引きずり込まれていく。
果たして、暴力の連鎖の果てに待つ結末とは。
映画の見どころ
シリーズの壮絶な最終章
『アウトレイジ 最終章』は、シリーズのフィナーレを飾る作品として、
過去2作以上に血みどろの抗争が繰り広げられる。
日韓マフィアの対立
これまでの作品とは異なり、本作では日本国内の抗争に加えて、
韓国マフィアとの対立が大きな要素となる。
西田敏行の名演
圧倒的な存在感を放つ西田敏行の演技は、本作の見どころのひとつ。
ユーモアと冷酷さを兼ね備えたキャラクターが際立つ。
北野武らしい演出
静と動を使い分けた独特の間や、無駄を削ぎ落とした演出が冴え渡る。
予測不能な結末
シリーズの締めくくりとして、衝撃的な結末が用意されており、
最後まで目が離せない展開となる。
個人的な感想
『アウトレイジ 最終章』は、シリーズの完結作にふさわしく、
壮絶な抗争と裏社会の駆け引きが描かれています。
特に、日本と韓国のマフィアという新たな要素が加わることで、
より広いスケールで物語が展開される点が印象的でした。
また、西田敏行の演技が素晴らしく、彼のキャラクターが持つ独特の不気味さと
ユーモアが作品全体に深みを与えていました。
バイオレンス描写はこれまで以上に激しく、最後まで緊張感が途切れない展開となっています。
シリーズの集大成として、ファンなら絶対に見逃せない作品でした。
まとめ
『アウトレイジ 最終章（2017年）』は、シリーズのフィナーレを飾るにふさわしい作品で
あり、緊迫感あふれる抗争の結末が描かれます。
日韓の裏社会の対立が加わり、これまで以上にスケールの大きな物語となっています。
シリーズのファンはもちろん、バイオレンス映画好きな方には必見の一本。
ぜひチェックしてみてください！
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