『ビーバップハイスクール 高校与太郎音頭』は、1988年に公開されたシリーズ第5作目。
前作までの人気を受け、さらにスケールアップしたアクションとコミカルな展開が
特徴となっている。
原作はきうちかずひろの同名漫画で、ヤンキーたちの友情、抗争、恋愛を描いた青春映画。
本作では、新たな敵との衝突や予測不能な展開が見どころだ。
Contents
主なスタッフとキャスト
監督:那須博之
アクション映画やバイオレンス作品を得意とし、
『ビーバップハイスクール』シリーズの生みの親。
キャスト:
仲村トオル(トオル)
クールで無鉄砲な主人公。シリーズを通じて不良高校生を熱演。
清水宏次朗(ヒロシ)
トオルの親友であり、共に数々の喧嘩を繰り広げる相棒。強い絆が光る。
宮崎ますみ(順子)
愛徳高校の3年、物語に彩りを加えるヒロインの一人。
地井武男(鬼島刑事)
喧嘩騒動を見守る刑事役。物語のアクセントとなる存在。
立花理佐(翔子)
五中の鬼姫。トオルの恋人として登場。
小沢仁志(シンゴ)
北高の番長・前川新吾。
殺陣剛太(工藤)
北高の不良グループをまとめる危険人物。
ストーリー
ヒロシ(清水宏次朗)は喧嘩が原因で検挙され、拘留の身となる。
その間、相棒不在で退屈な日々を過ごしていたトオル(仲村トオル)は、
ふとしたきっかけで北高の二年生とトラブルを起こしてしまう。
北高の番長・前川新吾(小沢仁志)とは友人関係であり、争うつもりはなかったが、
北高の工藤(殺陣剛太)率いる一派が、立花商業や愛徳高校の一部を巻き込み、
全面戦争へと事態を発展させようと画策していた。
工藤の真の狙いは、この混乱を利用して前川を排除し、
自らが北高のトップに立つことだった。
事態の悪化を防ごうとするトオルと前川は、何とか手打ちに持ち込もうとするが、
工藤の策略によって均太郎たちが巻き込まれ、争いは避けられないものとなる。
やがてトオルと前川がタイマンを張ることとなるが、工藤の一派が割って入り、
大乱闘へと発展。トオルは工藤を打ち倒し、前川もトオルの勝利を認め、
両者は和解。戦いは幕を閉じるのだった。
映画の見どころ
迫力満点のアクションシーン
シリーズを重ねるごとに進化する喧嘩シーン。
本作では、学園抗争だけでなく策略が絡む戦いが描かれ、より緊迫感が増している。
巧妙な策略と心理戦
工藤が仕掛ける策略は、これまでの敵とは一線を画すもの。
単なる力のぶつかり合いではなく、知略を巡らせた戦いが見どころ。
トオルと前川の友情
これまで敵対してきた不良たちが、共通の敵・工藤に立ち向かう展開は熱い。
男同士の信頼関係が強調される。
80年代のヤンキー文化全開
リーゼントやボンタン、ツッパリ文化全開のスタイルが、今観ても新鮮。
80年代の雰囲気を存分に楽しめる。
クライマックスの壮絶な戦い
最後の決戦では、トオルと前川が工藤の一派と戦い、壮絶なアクションが展開される。
果たして彼らはこの危機をどう乗り越えるのか?
映画の個人的な感想
本作は、シリーズの中でも戦略的な戦いが描かれる作品であり、
単なる喧嘩映画にとどまらないドラマが展開される。
トオルと前川の関係性が描かれることで、敵味方の枠を超えた熱い展開が楽しめる。
また、シリーズ初登場となる工藤の卑劣な策略が、物語にスリルを加えている点も
評価ポイント。
彼の狡猾な立ち回りが、これまでの敵キャラとは違った魅力を生み出している。
80年代のヤンキー文化が全面に出ており、今観てもノスタルジックな気分に浸れる。
笑いあり、アクションあり、そして熱い友情ありの
『ビーバップハイスクール 高校与太郎音頭』は、
シリーズファンなら絶対に見逃せない一本だ。
まとめ
『ビーバップハイスクール 高校与太郎音頭(1988年)』は、シリーズ第5作目として
さらに進化し、喧嘩シーンだけでなく、戦略的な駆け引きが加わった作品となっている。
トオルと前川の関係性や、工藤の策略など、これまでの作品とは違った視点で
楽しめる要素が満載だ。
この作品は、当時の不良文化を知る世代には懐かしく、今の若者にも新鮮に映るだろう。
80年代映画が好きな人、アクション映画が好きな人、そして熱い青春映画を求める人に
ぜひおすすめしたい。
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